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サステナブルな化粧品づくりの魅力、ブランドEUDITIONの地域に根ざす活動に学ぶ!

今や必須事項!サステナブルの意味とは

サステナブルという言葉は、自然環境や人間社会についての持続可能性を意味します。欧米では各業界でのサステナビリティへの関心は高く、世界3大ラグジュアリーコングロマリットのケリング・グループの最高経営責任者フランソワ・アンリ・ピノーが「サステナビリティはオプションではない。必須事項だ。」(WWD Japanより)と発言しています。2015年に国連サミットが定めた2016年から2030年における国際目標(SDGs=Sustainable Development Goals)への各国の関心が高まるとともに、様々な経済活動でも使用され、近年よく聞かれるようになりました。今や利潤のみを追い求める企業活動は時代遅れとみなされます。最近ではSNSの普及により、ウミガメの痛々しい姿が世界中に拡散されたことをきっかけにプラスチック製品による生態系の破壊や人体への影響が話題になったり、オーストラリアの森林火災による甚大な被害への支援の声が広がったり、企業だけでなく個人でも自然環境や人間社会への関心が高まっています。

LUSHも実践!サステナブルコスメの存在意義

美容業界でも、環境や社会に配慮する動きは高まり、サステナブルコスメや社会派化粧品といった言葉も定着してきました。

  • フェアトレードによる原料調達
  • 有機栽培された原料の使用
  • プラスチック容器の削減
  • マイクロプラスチックの不使用(シャンプーに含まれるシリコンもマイクロプラスチックです)
  • パームオイルを使わない(口紅やシャンプーによく使われますが、マレーシアやインドネシアの熱帯林における生態系破壊につながります)

など、美容業界が環境や社会に対してできることは沢山あります。

Mintel(※)によると、これまで地元産の素材にこだわることはニッチ市場と言われてきましたが、巨大ビューティブランドにもlocavore(地産地消)といった概念が定着し始め、続々と地元の生産者との取り組みを発表し、地球への影響を最小限に抑える傾向が生まれています。

※グローバルマーケットリサーチ会社

LUSHは、プラスチックボトルのいらないシャンプーバーなど、創業当初からパッケージ削減やプラスチックボトル削減にコミットしてきました。近年の環境問題への意識の高まりからその活動がいま再び注目されています。

(出典:LUSH

鹿児島県肝付町岸良に自生する地域固有の植物・辺塚だいだいを使ったスキンケアオイル、EUDITION OILから見るサステナビリティ

EUDITION OIL(読み:ユーディションオイル)の主原料となる辺塚だいだいは鹿児島県大隈半島の端にある岸良という限界集落とその周辺地域だけで栽培される希少な地域固有の植物です。生産量も少なく、ほとんどが地元で消費されるため、鹿児島県人でも知っている人はそう多くはありません。昔から、酢の代わりに貴重な調味料として、様々な料理に使われてきました。

地域に古くから自生する香酸柑橘・辺塚だいだい

岸良の住人が、海で天然のサザエやカサゴを、山でイノシシや山菜を採って、岸良の自然の恵みでもてなしてくれたとき、お刺身や炒め物、地元の焼酎にも辺塚だいだいをたっぷり絞っていただきました。辺塚だいだいを、地元の甘い醤油と混ぜて作るポン酢が抜群に美味しい。香りと酸味が強いこの柑橘は、なぜか他の地域の辛い醤油ではなく、地元の甘い醤油との相性が一番いい。岸良の海で採れた魚を、お刺身や手作りさつま揚げにしてこのポン酢で食べると、ああこれが岸良の味だなと思います。その香りと酸味が地元の食材や調味料と相まって、岸良の食文化を創り上げていることに気づきます。

辺塚だいだいの果汁を絞っていただく天然のサザエは格別

EUDITIONにとってのサステナビリティとは

EUDITION(読み:ユーディション)は、持続可能な地域産業の創出と、植物多様性の保全を目的としたブランドです。2019年10月に第一弾商品として鹿児島県肝付町岸良に古くから自生する地域固有の香酸柑橘・辺塚だいだい(読み:へツカダイダイ)を活用したEUDITION OILを発売しました。

辺塚だいだいの果皮と枝葉の成分を抽出し配合したフェイスオイル、EUDITION OIL (ユーディションオイル)

EUDITIONが大切にしている価値のひとつに”preserving”があります。サステナブルな形で地域の個性と植物多様性を後世に伝えることです。

EUDITIONにとってのサステナビリティは、地域固有の植物を保全することで地域の環境と文化を守ると共に、経済効果を生みながら地域課題を解決することで、持続可能な事業とすることです。

大量生産・大量消費に不向きな地域固有の植物

同一地域で伝統的に栽培されてきた「固有種」。岸良の気候風土に合うように適応してきた辺塚だいだいは、農薬や化学肥料に頼らなくても力強く実をつけます。私たちが普段スーパーで購入する野菜のように、輸送で潰れないように皮を厚くしたり、輸送の効率を上げるため形を揃えたり、流通の基準に沿うために色のバラつきを抑えたり、他の品種と交雑させた「F1種」とは異なり、大量生産・大量消費には不向きかもしれません。でもその土地の個性を強く映し出す貴重な存在です。

生産量が少なくてもサステナブルな製造を

辺塚だいだいのような地域固有の植物を後世に残すということは、それぞれの土地の強烈な個性を語り継ぐということ、その土地の食文化を守るということ。そのためには、経済効果を生み出せる産業利用可能な形を探す必要がありました。そして、地元農家に大きな負担のかからない方法であることが、絶対条件でした。

産業利用するために大量の辺塚だいだいが必要となって農家の負担が大きくなれば、辺塚だいだいそのものの生産が持続できなくなる可能性があるからです。

酵母の力で廃棄品をアップサイクル

小さな生産量でも、酵母の力で培養し発酵エキスにすることで、化粧品原料として十分な生産量を確保できる方法があることを、植物療法氏である森田敦子氏がアドバイスしてくださいました。発酵エキスの原料となるのは、地元NPOが果汁を使ってジャムやジュースを作る時に廃棄する果皮と、樹の健やかな成長を促すための剪定作業で切り落とされる葉と枝です。栄養成分がぎっしり詰まっています。効率や生産性という顔で忘れてしまいがちな「捨てられるもの」にも大きな価値があることに、視点を変えるだけで気がつけるのかもしれません。