2020年4月8日発売anan「ヱシカル2020 今、私たちに出来ること。」はSDGsやエシカルといった最近よく耳にするようになった言葉について、私たちの日常に気軽に取り入れやすいカタチで紹介しています。
環境問題や持続可能性というと少し難しく考えられがちですが、私たちが地球のことを考えながら、小さなことから始めて楽しむライフスタイルの魅力が満載です。
EUDITION OILは、「キレイの先にある、イイこと。エシカルコスメのすすめ。」という特集でご紹介いただきました。
買うことは投票すること
(出典:https://ananweb.jp/)
10年前まで環境問題や地域経済を意識した取り組みを掲げたナチュラル志向のは化粧品メーカーは少数派でした。
しかしここ数年で欧米諸国の消費者の意識が大きくシフトしたことを受け、大手化粧品会社や消費財会社も積極的に取り組むようになり、「エシカル視点から化粧品を選ぶ」という新しい選択肢に注目が集まっています。
難しいことや大掛かりなことはできなくても、毎日のお肌のお手入れによって、海洋汚染や森林破壊、貧困問題への取り組みをサポートできたらステキですよね。
紙面ではフェアトレードや地域の女性の経済的自立をサポートする商品など、エシカルコスメが紹介されています。様々な角度から、自分だけでなくプラスα周囲のことも考えてお買い物をする、そんな選択はいかがでしょうか。
売上の1%を地域コミュニティに寄付
EUDITION OILの主役となる原料は、辺塚だいだい発酵エキスです。
これは鹿児島県肝付町岸良という自然豊かな限界集落に古くから自生する地域固有の植物・辺塚だいだいの果皮と枝葉から酵母で抽出したエキスです。
辺塚だいだいは爽やかで骨太な香りとたっぷりの果汁が特徴で、岸良とその周辺地域では昔から酢の代用として食文化を彩ってきました。
しかし集落の高齢化・過疎化は進み、耕作放棄地が増え、辺塚だいだいの生産者は減少しています。
現在、永谷農園では耕作放棄地を新たに辺塚だいだいの畑として再活用し始めています。
EUDITIONは売上の1%を地域コミュニテイに寄付し、荒れてしまった畑を整備して耕し、苗を育てるサポートをします。
持続可能な化粧品原料製造を
地域の食文化に欠かせないこの固有種の生産を守るために、「食」だけでない付加価値として化粧品原料を開発しました。
生産量が少ない中で安定的に化粧品原料を製造するために、地元では廃棄されてしまう枝葉と果皮をアップサイクルして酵母で培養しました。
無農薬・無化学肥料栽培で周囲の原生林を守る
原料には、無農薬・無化学肥料で栽培された辺塚だいだいだけを使用しました。
岸良とその周辺地域には、縄文時代から続く照葉樹の原生林が広がり、豊かな土壌をもたらしています。
化学肥料や農薬の使用は土壌を汚染し、そこに降り注ぐ雨によって沿岸の生態をも破壊します。
美しい森と海を汚さないために、EUDITION は無農薬・無化学肥料にこだわって栽培する永谷農園を応援しています。
人間中心主義ではなく地球環境中心主義で
日本でもオーガニックは消費のトレンドとなってきました。多くの人がトレンドに触れ、広がることは素晴らしいことです。
しかし、オーガニックだから、エシカルだから、イコール安心安全ではありません。
あくまで、地球環境を軸に据えたのがオーガニックという概念です。
きれいになるための効果効能を人間中心で捉えるのではなく、未来の地球環境にとって何ができるかを考えることが今求められていると思います。
トレンドで終わらないために
サステナブル、エシカル、脱プラ、フェアトレード。。。ここ数年、環境問題や持続可能性に関するいろんな言葉が飛び交うようになりました。
利潤を最大化することを追い求める資本主義を正として突き進んできた私たちにとって、多くの人が1度立ち止まって周囲のことを考えてみようとする、それはとても素晴らしいことです。
でも実は最近のブームとして急に持ち上がった話題ではありません。SDGs (持続可能な開発目標)が世界規模のアライアンスを組むために最初に話し合われたのはなんと1949年の事です。
持続可能性を奨励した取り組みがトレンドとして消費されてしまはないように、トレンドやブームではなく必要不可欠で当たり前のこととして私たち一人一人が認識を続ける必要があると思います。